新会長からのご挨拶

会長 五雲寺 卓
2025年6月 就任 |
1949年 山形県長井市生まれ |
元 株式会社富士通ネットワーク |
サービスエンジニアリング |
代表取締役社長 |
現 山形県人東京連合会副会長 |
このたびは、公益社団法人米沢有為会のホームページをご訪問いただき、誠にありがとうございます。日頃より当会の活動にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。米沢有為会は、明治時代の創設以来、地域社会の発展と人材育成を使命とし、多くの方々とともに歩み続けてまいりました。
当会は、明治22年、伊東忠太(建築家、東京大学教授、文化勲章受章、米沢市名誉市民)ら若き在京学生6名によって創設されました。その原点には、地域の若者が学びの機会を得て、社会に貢献することを願う思いがありました。また、会の名称を国家有為の人材を育てる会として「有為会」と定めました。長い歴史の中で、幾多の困難や社会の変化を経験しながらも、私たちの理念は変わることなく、時代とともにその活動の幅を広げてまいりました。
特に、奨学金の貸与事業や寮の運営事業は、多くの若者の夢の実現を後押ししてきました。卒業生は各界で活躍し、地域や日本、さらには世界で活躍する人材へと成長しています。
現代社会は急速な変化と複雑化が進み、より多様な価値観や生き方が求められています。このような時代にこそ、志高く、確かな知識と豊かな人間性を兼ね備えた人材が必要とされています。当会では、従来の奨学金や寮運営活動だけでなく、地域と連携した産業や教育の振興プロジェクトや、次世代を担うリーダー育成にも力を入れております。また、米沢という地域の特性や歴史・文化を大切にしながら、地元の方々との絆を深め、相互に学び合う場を提供しています。具体的に当会の現在の活動内容をご紹介しますと、以下の5つの活動を行っています。
(1)奨学金の貸与
(2)学生寮の運営
(3)地域産業・教育・文化の振興
(4)我妻榮記念館の運営
(5)会員相互の情報交換
上記については、それぞれの担当者が熱心に活動を行っていますが、同時にお互いに情報発信を行い、また互いに相談をし合いながら進めています。
なお、(2)に示した学生寮の運営の件ですが、最近の入寮生減少による経営悪化と建設後約60年に達する寮の老朽化により、東京興譲館寮を民間企業に売却し、一旦休寮することになりました。今後につきましては「東京興譲館寮存続検討委員会」を当会内に設置して、1~2年後の検討期間を経て結論を出す予定でおります。なお、もう一つの学生寮である仙台興譲館寮はそのまま継続して参ります。いずれにしましても、当会の主要事業である育英事業にとりまして大きなターニングポイントになりますが、知恵を出し合いながら、与えられた試練を乗り越え新しい次の時代に進みたいと考えております。
これからの米沢有為会は、既存の枠組みにとらわれることなく、新たな挑戦を続けていく所存です。デジタル社会の進展やグローバル化に対応しつつ、次の世代へと夢や希望をつなげる活動を展開してまいります。
特に、若い世代が主体となって活躍できる場を創出することで、新たな価値を地域にもたらし、米沢のさらなる発展に貢献していきたいと強く願っております。当会では、会員はもちろん、地域のすべての方々の声を大切にし、時代の変化に柔軟に対応しながら、誠実に活動を続けてまいります。
本ホームページを通じて、当会の活動や理念に少しでも関心を持っていただけましたら幸いです。皆さまとの出会いが、より良い社会づくりの一助となりますことを、心より願っております。