・・・平成27年度事業・業務報告・・・
<内容>
ご挨拶(第129回定時総会開催に当たって) 会長 須貝英雄
Ⅰ.事業報告
Ⅱ.業務報告
ご挨拶(定時総会開催に当たって)
会員皆様のご協力に感謝いたします
公益社団法人米沢有為会会長 須貝英雄
米沢有為会会員の皆様、当米沢有為会の総会も本年で第129回を数えるに至りました。創立120周年記念行事を開催したのが7年前の平成21年11月15日であり、"光陰矢の如し"と言われるように改めて月日の経過の速さを感じております。このように連綿と当会活動が継続されているのはひとえに会員皆様の多大なるご協力・ご支援のおかげであり、心から感謝の意を表する次第です。
社会情勢を俯瞰してみますと、世界的にも決して安心、安全な状況とは言い難く不安定な状況が続いていますが、その中でも当米沢有為会は偉大な先人が培った精神を遵守し、"継続は力なり"をモットーとしてさらなる継続・発展をめざしてゆかねばなりません。
当米沢有為会の目的はいつも申し上げている通り、「育英事業その他の学術及び文化の振興に関する事業を行い、有為な人材の育成及び地域の福利の増進に寄付すること」です。この目的に沿った活動を永続的に遂行すべく、主として奨学生への奨学金貸与、東京・仙台興譲館の管理・運営、我妻榮記念館をはじめとする学術文化施設の管理・運営、教育奨励及び振興に関する事業等さまざまな事業活動を行ってまいりました。
今後は、当会活動のさらなる発展のために、財務基盤の強化や事務局機能の強化等従来からの活動は継続してまいります。また、活動の源泉となる会員の数も、各支部の大きな努力の成果として、おかげさまで、27年度末時点で正会員289名、賛助会員767名、団体賛助会員70団体となり、公益社団法人設立時の予想を超える結果となっております。今後は、さらに会員数の増強を図るべく、各団体・各市町及び会員皆様のご協力をお願いする次第です。そのためのさまざまなPR資料の作成やそれに基づくPR活動も行ってゆきますが、この中で特に会員の皆様にお願いしたいのは、会員拡充のために家族・親戚・友人等に対して入会のお誘いしていただくことです。当会の活動は多くの会員に支えられての活動です。今後の当会活動の強化のためによろしくご協力のほどお願いする次第です。
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Ⅰ.事業報告
貸借対照表
貸借対照表内訳表
正味財産増減計算書
正味財産増減計算書内訳書
付属明細書
財務諸表に対する注記
財産目録
会計監査報告書
1.総括:
総括:当年度の恒常的な各事業はおおむね堅調に実行された。
2.概況:
(1)奨学金の貸与 (対象者:大学生・大学院生)
平成27年度の奨学金貸費生の選定は、27年3月に米沢で面接した後、3月30日の理事会で決定し、年度内に本人への採否通知を行った。新規応募者:5名、選定5名であったが1名の辞退者があり4名となった。平成27年度はこの4名を含む17名に対して奨学金の貸与を行った。
なお、平成28年度奨学金貸費生の選定は、28年3月に米沢で面接を行った。5名の応募があり、3月30日の理事会でこの5名の採用を決定し、同日本人に対する採否通知を行った。平成27年度はこの5名を含む16名に対して奨学金の貸与を行う。
(2)学生寄宿舎(東京興譲館 仙台興譲館)の運営・維持・管理
入舎生が減少し寄宿舎運営が厳しくなっているために、平成24年度から続けて行っている舎生募集プロジェクトを継続し、管内高校の進路説明会などでの保護者と生徒に対する寄宿舎のPR活動などを実施した。しかしながら、平成27年度の寮生の入寮状況は次の通り減少した。
○東京興譲館 卒業生4名 新規入舎7名 総数19名(定員24名)
○仙台興譲舘 卒業生1名 新規入舎4名 総数9名(定員15名)
なお、平成年度の新入舎生は、東京興譲館については3月に米沢と東京で面接を実施した。卒業生等1名、新人舎生3名、途中退寮6名で平成28年4月現在総数15名。山形育英会からの紹介もあり今後とも連携を強めていきたい。仙台興譲館は2月に1回と3月に1回米沢で面接を実施した。新入寮生6名で総数15名となり定員に達した。また東京興譲館は現在も継続して寮生を募集している。
(3)仙台興譲館の回収工事
仙台興譲館の居室をすべて一人部屋とし、生活環境改善のための改修工事を行った。全室一人部屋になったことは、寮生募集に好影響を与えたものと思われる。
(4)「我妻榮記念館」の運営・維持・管理
○平成27年度における入館者は243名(26年度480名)であった5月25日から9月30日まで、記念館の劣化改修工事で閉館したため、来館者は例年の半数であった。平成27年度中の施設利用者は、先人顕彰会、火種塾、置賜民族学等337名(26年度515名)である。
また、我妻栄記念館を中心とした米沢における文化振興活動を実施した。
○広報用に、敷地入り口に高さ、4.5mの看板を設置し、また、ポスターの制作、配布を行った。
(5)我妻榮記念館20周年記念事業
○劣化改修工事
昨年(平成26年)度に作成した実施設計図書に基づき、米沢市補助事業として年間の劣化改修工事と土蔵入口の補修工事を行った。なお耐震補強工事は現状を大きく変えることが分かり、劣化修復工事となった。工事中に新たに判明した土台が腐食し柱や床が傾いていたことは、不陸調整工事により改善し、また屋根裏等の漏電対策として電気配線改良工事を行ったが、補助事業の対象外であったため共に寄付金を用いて実施した。