・・・平成23年度事業・業務報告・・・


<内容>
ご挨拶(第124回定時総会開催に当たって) 会長 須貝英雄
Ⅰ.事業報告
Ⅱ.業務報告


ご挨拶(第124回定時総会開催に当たって) 会長 須貝英雄

米沢有為会会員の皆様、日ごろから当会の活動に多大なご支援・ご協力を賜り、心から厚く御礼申し上げます。

さて、昨年のあの忘れることができない東日本大震災から一年以上が経過し、少しずつですが復興の兆しが見え始めてきました。これからも日本国民一体となっての復興支援が必須であり、会員皆様においても様々な機会での支援をお願いする次第です。

当米沢有為会の目的は、「育英事業その他の学術及び文化の振興等に関する事業を行い、有為な人材の育成及び地域の福利の増進に寄与すること」です。この目的に沿った活動を永続的に遂行すべく、奨学生への奨学金貸与、東京・仙台興譲館の管理・運営、我妻榮記念館をはじめとする学術文化施設の管理・運営、教育奨励及び振興に関する事業等々さまざまな事業活動を行ってまいりました。

今後は、以前から皆様にもお知らせしている、公益法人移行認定への活動に注力してゆきます。公益法人移行認定は、皆様の寄付金等に関する控除が得られる等の実質的メリットもありますが、それ以上に当有為会の信用・信頼度をさらに向上させることができます。さらにこれを機として、当有為会の管理・運営の改革・充実化を図ることができます。120年を超える当有為会の歴史の重みを感じながら、さらなる全身をめざす所存です。

会員皆様と直接的に関連する事項としては、会員制度やそれに基づく会費の問題があります。今後、これかの諸課題について周知活動を行ってまいります。

会員皆様のご理解・ご協力をいただきたく切にお願い申し上げる次第です。

以上

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Ⅰ.事業報告
1.総括:
当年度の恒常的な各事業はおおむね堅調に実行された。

2.概況:
(1)奨学金の貸与(対象者:大学生・大学院生)

23年度の奨学金貸費生の選定は、23年3月に米沢で面接した後、3月の理事会で決定することで3月中に本人に採否を通知できるよう改善した。新規応募者:5名、選定5名であった。東日本大震災の影響に配慮し2名以内の追加募集を行ったが応募はなかった。この5名含む17名に対し奨学金の貸与を行った。

なお、平成23年度奨学金貸費生の選定は、24年3月に米沢で面接し、3月25日の理事会で決定した。新規応募者7名、選定5名、総数18名である。

(2)興誠館寄宿舎の運営・維持・智理

平成23年度の舎生は以下のとおり。

○東京興蔽館 応募6名 新規入舎4名 総数20名(定員24名)

○仙台興譲館 応募2名 新規入舎2名 総数13名(定員18名)

平成24年度の新入舎生は、東京興譲館については3月中に米沢で面接を実施した。卒業生等8名、入舎5名で現在総数17名。仙台興譲館は3月中に仙台で面接を実施した。卒業生3名に対し新入舎1名で総数11名である。なお、現在も継続して舎生を募集している。

「施設の運営・維持・管理」

東京興譲館のトイレ改修工事(排水設備の改修含む)を実施した。

(3)「我妻柴記念館」の運営・維持・管理

平成23年度における入館者は232名(22年度360名)であった。大震災や大雪の影響で大幅に減少した。平成23年度中のこのほかの利用者は先人顕彰会火種塾等367名(22年度315名)である。

また、我妻柴記念館を中心とした米沢における文化振興活動を実施した。

「施設の運営・維持・管理」

平成23年度中の震災の被害により多額の補修費が必要であったが、篤志家の寄付により補修することができた。

(4)平成23年度教育・文化産業功労者の表彰

○ 教育功労賞 該当なし

○ 産業功労賞

米沢ビジネスネットワークオフィス 様

 地域の産学官連携を推進し、各種活動を支援

株式会社田んぼ花の里季山 様

 農業の付加価値を高めるとともに、周年生産体制を確立

     

○ 特別顕彰援

山木伝説 様 陸上競技(400m走)

大久保琳太郎 様 水泳競技(100m平泳ぎ)

斉藤佑介 様 ソフトテニス

(以上 平成23年度定時総会時に実施)

(5)平成23年度卒業商校生の「有為会賞」授与 13校13名

(平成23年2月 各高校において実施)

(6)平成23年度「会誌」 平成23年9月発行

(7)その他事業

○ 広報活動

○ 会員各種同好会の支援

○ 山林環境維持活動

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Ⅱ.業務報告
1.総括:
当会の維持、発展のための諸業務を遂行するために、理事会、各部会、各委員会等が種々の会合等を持ち、担当役員がそれぞれの担務の遂行に尽力した。

2.概況:
(1)東日本大震災義捐金募集

 東日本大震による被災者支援のために義捐金の募金を行った。新たな郵便振替口座を設けて、募集したところ117口697,000円の応募があった。これを置賜3市5町に避難してきている被災者の方の人数で按分し、当会からの支援金を加えた総額870,000円を各市役所及び町役場に寄託した。


(2)公益移行認定準備と申請

公益認定準備委員会の検討結果を基に


① 新たな法制度のもとで公益社団法人として活動するために必要な会員制度、社員総会、理事会等の組織の見直しを行った。


② 公益認定基準に適合する事業内容の見直し(公益事業比率50%の確保)、事務、財務の総点検を行った。


③ 公益社団法人制度に適合する新定款を取りまとめ、23年度第1回理事会を経て今次総会に新定款の変更の案と総会議決の必要な規則、規程の新設を提案し、承認を得た。その後、公益認定等委員会事務局との協議により一部修正が必要となった。


④ 公益法人移行申請には新定款による役員の名簿が必要なため、役員選考委員会に選考を依頼し、その推薦を受けて新定款での役員を総会に提案し承認を得た。


(3)会員の拡充

 新会員の勧誘に努力した結果23年度末の会員は1,192名であった。前年度末の     1,147名と比して45名の増である。

(4)文化大学の開始

 米沢市長を講師に迎えた昨年度の第1回に引き続き、第2回を上杉名誉会長の「はやぶさに学べ!がんばれ日本!」、第3回を下條全会長の「地球は今 永続可能な『社会』を環境の視点から考える」を、東京興譲館寮で行った。なお、第4回は24年度に入り、高橋入間町町内会長、須貝会長を講師に迎えて行う。