米沢有為会は、2019年に創立130周年を迎える、置賜地方の奨学育英、産業・文化振興と会員親睦を目的とした出身者、在住者による会員制・公益社団法人です。2013年7月より公益社団法人移行が認定され、さらなる当会の公益事業や活動の充実へ向け、新たな会員を募集中です。

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年月日  2020年1月19日(日)
 13時30分~17時
催し  第6回本部理事会開催
場所    やまがた育英会駒込学生会館
 東京都北区中里3-7-7

 

 

米沢有為会『文化大学』
講演録(平成24年)


 
 米沢有為会会誌第62号(平成24年9月)より抜粋
 
 米沢有為会では、各分野における新たな価値の創造と地域社会とのコミュニケーションをより活発にするため、東京興譲館寮(調布市)に「文化大学」を開講し地域住民にも公開しています。
 多才な会員の中から、その分野に造詣の深い方々に講師をお願いし、これまで、初回(平成22年11月)は、安部三十郎米沢市長、第2回(平成23年7月)は上杉邦憲名誉会長から、それぞれユニーク且つ示唆に富む講話を拝聴することができました。(概要前号掲載)
 今回は第3回及び第4回の講演につき、その概要を報告いたします。
 

第3回文化大学(平成23年12月4日(日))

 
 大震撼した3月11日に起きた地震、津波、原発事故は、私たちに何を問いかけているのでしょうか。かつて、上杉鷹山公が殖産興業に取り組んで地域を復興したような智恵は今回の実災に生かされるのでしょうか。
 第3回の講座は、文化大学・下條学長に本人のライフワークとして、日頃取り組んでおられる環境と人間との課題について語っていただくことにしました。
 そして、前座として、花角美智子 調布市生活文化スポーツ部長に調布市の自慢についてお話をいただくことにしました。
<来賓ご挨拶>
 冒頭、来賓としてお招きした地元入間町自治会の高橋会長から、同自治会主催の祭りのイベントで「米沢の芋煮」を取り入れ大変好評を博したことや、前回の文化大学で「はやぶさ」の帰還について、上杉名誉会長が講演されたもようを、会員全戸に配布している広報誌に掲載し、米沢との結びつきをPRしているとの紹介がありました。
 さらに、今後とも米沢の方々との繋がりを大切に、地元に根付くお付き合いをしていきたいとのご挨拶をいただきました。また、今回は、地域住民との交流の輪を更に広げるべく入間町自治会に加え、若葉町自治会代表にもご出席をいただきました。最後に、須貝会長から、この文化大学が「持続可能」な事業として今後も継続していきたいとの抱負が述べられました。
 

第3回文化大学(その1)


   ・開催;2012(平成24)年12月4日(日)、東京興譲館
   ・演題;「調布市の自慢ばなし」=調布市観光マップを辿って=
   ・講師;調布市生活文化スポーツ部長 花角美智子

 (要旨)昨年のNHK連続テレビ小説(漫画家水木しげる氏の奥様の小説がドラマ化された)「ゲゲゲの女房」では調布市が脚光をあびました。日活や角川大映の撮影所、深大寺、神代植物園、国立天文台、近藤勇の生家跡、武者小路実篤記念館、実篤公園があります。
 近年では世界的に有名な建築家、安藤忠雄氏が設計した調布市せんがわ劇場、東京アートミュージアムなどの建物が道の両脇に続く仙川駅前通りは文化芸術の創遣および発信拠点として人気が高まっているそうです。調布市の人口は現在22万2千人を超えるとのことです。(東京支部だより11号より転載)
 

第3回文化大学(その2)


   ・開催;2012(平成24)年12月4日(日)、東京興譲館
   ・演題;『地球は今・・・~持続可能な社会を環境の視点から考える』
   ・講師;米沢有為会 前会長 下條 泰生

 (要旨)地球環境の観点からその課題を中心に「割り箸から宇宙ゴミ、果てはビッグバンやCOP17」に至るまで多岐且つ長時間にわたる熱演で、内容の一部を已む無く割愛されるほどでした。
 はじめに、下條前会長の原点ともいえるボランティア活動(環境省環境カウンセラー・NPO法人「神奈川県環境学習リーダー会」)に言及され、小・中学校、自治会、子供会等で実践されてきた「環境問題に関する取り組み」の紹介がありました。それは、エネルギー、省エネ、エコロジー等を実体験的方法で理解してもらう手法で、画一的な講義形式ではなく、実践をベースにしたワークショップ形式による体験学習であることが強調されました。
 続いて、現実に地球環境で発生している諸問題は、自然や社会のなかに内在する様々な「循環のスパンとスピード」が、人間の色々な営みの「循環のスパンとスピード」によってバランスが崩れることにより惹き起こされるとし、具体的現象として、人体、深層海流、水、森、地球上の元素、景気などにある「循環」が攪乱され、地球環境の悪化、地球温暖化をもたらしていると指摘された。
 これらのことから、持続可能な社会とは、有限である「自然の循環」の範囲内で世代内・世代間・地域間の環境と福祉の同一性(格差ゼロ)を保持するために、人間「営為の循環」の制御可能な社会であると述べられた。
 持続可能な社会の実現には、一人当たりの生産性の枠内で生活するというライフスタイルの大転換が必要である。最近みられるスローライフ、老壮思想(無為自然(じねん))、企業レベルでは、家庭内で自然エネルギーによる電力需給をスマートメーターで制御し地域内で自産自消するスマートシティなどグリーン経済が注目されると指摘された。
 さらに、持続可能な社会の構築には、経済・社会の仕組みとして消費者主権や二元代表制を補完する住民直接参加型として、地域分権に基づく市民自治条例による住民投票や自治会・NPO・専門家で構成する地域協議会の実現が大切であると強調された。
 講師は、良寛和尚の
   「焚くほどは風がもてくる落葉かな」
の句を示し、落ち葉は、焚くほどは(焚く分だけ)風によって自然に運ばれてくるもので、人間の作為は介在しない。焚くとCO2の排出はあるが、木は既にCO2を吸収しカーボンニュートラルであり、自然循環の知恵がそこにある。 これこそが持続可能社会を象徴する環境問題のエッセンスで「この句がすべてであり、いろいろお話したのは『付けたし』に過ぎない」とジョーク、最後に、地域や共同体で自分の身の回りの環境、福祉などの課題を発見し解決のため P・D・C・Aの循環を回し続けることで社会の持続可能な発展、ひいては有為会の成長が期待できるとし、熱演を終えられた。

 

第4回文化大学(平成24年5月19日(土))

 
 日本は今「人口減少・超少子高齢化社会」を迎えようとしています。日本の未来図をどう描き、若者に何を期待し、各自治体はもとより、地域社会をどう再構築すべきなのか一人ひとりの日本人に問われております。
 そこで、第4回米沢有為会「文化大学」では、須貝会長に自分の仕事を通して若い青年たちに想像力を生み出す知恵について語っていただき、高橋自治会長には地域社会(入間町一丁目)と寮生との絆をどのように創るかというテーマで寮生への思いを語っていただくことにしました。

(米野支部長)

 
<来賓ご挨拶>
 講演に先立ち、入間町一丁目 常任顧問・小島勝美様からご挨拶があり、行政と自治会とが協調して取り組んでいる「防災教育及び訓練」についてご紹介があり、今後とも、両者が問題意識を共有しながら取り組むことの必要性を強調された。

 

第4回文化大学(その1)


   ・開催;2012(平成24)年5月19日(土)、東京興譲館
   ・演題;『地域社会(入間町一丁目)と寮生との絆をどのように創るか』
   ・講師;調布市入間町一丁目自治会長 高橋 兼松

(要旨)先ず、入間町一丁目の人的概況についてのご紹介がありました。
・(人口)3,300人 ・(総世帯数)1,460世帯 ・(自治会世帯数)630世帯 ・(自治会加入率)43%
 加入率が低いのは、最近の集合住宅入居者は、若年層が多く、自治会への関心が希薄であることによるのではとの見解。自治会の主な業務は、防災、交通安全、防犯、環境、福祉などで、行政各機関と連携しつつ任務を遂行しているとのこと。
 次に、興譲館寮との関わりについては、十数年前迄は、いろいろな触れ合いがありました。現在のバス停辺り(寮の前面)にテントを張り野球大会の本部として使わせて頂いたりしました。その後、工事で使用出来なくなって以来、互いに疎遠になり交流の機会がなく残念に思っていたところでしたが、一昨年頃から、また交流再開の動きが出てきて大変喜んでいます。
 昨年は、祭りの際「米沢の芋煮」をたくさん戴き、年寄から子供まで大喜びでした。また、年末に実施した「年末特別警戒」には、大勢参加していただき感謝しています。
 このように、最近は良い関係にあり喜んでいるところです。この関係を一層深化させるには、気軽な挨拶や声掛けなど日常レベルの付き合いを深め、互いに顔見知りの関係を築くことが重要ではないのかと思っている。まさかの時の対応は、日常の絆を深め醸成しておくことによって達成されると思うので、寮生の皆さん、よろしくお願いしたい。
 

第4回文化大学(その2)


   ・開催;2012(平成24)年5月19日(土)、東京興譲館
   ・演題;『創造性開発とMOT(技術経営)について
    ~これからの日本を創る学生・社会人へのメッセージ』
   ・講師;米沢有為会 会長 須貝 英雄

(要旨)
近年の日本は「技術に勝って、競争に負ける」という悔しい傾向にあり、その現実を打破するためには、どうしてもイノベーション(創造性開発)が不可欠である。ここでイノベーションとは、「技術」だけを指すのではなく「マネジメント」そのものを含んでいる。
 そこで創造性開発の「手法」「考え方」を理解し学習することが求められる。アプローチの仕方にはいろいろあるが、特に「ブレーンストーミング」と「KJ法」が広く用いられている。
 講演は、これまで企業や組織のコンサルティングで用いられたレジメに従い、「創造性開発」に関する専門的な解説が中心に進められた。
 
(質問&要望)
 本日ご説明された内容は、マネジメント分析手法として傾聴に値するものであるが、自らが会長である当有為会は格好の分析対象であると思う。できるだけ早い機会に、当会のマネジメント分析に着手し、組織としての問題点、在るべき姿、方向性を明示して頂きたい」との要望があり、会長も「わかりました」と応諾された。
 最後に、沼澤興譲館館長より締めくくりの挨拶があり、次の点に言及された。
・高橋自治会長様のお話に関連し、「①今後町内会行事には出来るだけ参加したい。②防災という観点から、避難所、備蓄などについて、その在り方等今後の検討課題としたい。」
・須貝会長の講演については、「学生には、内容的に難解だったかも知れないが、社会人になって是非思い出してほしい。」とコメントされた。     

(構成 今井浩之介) 

 
 
 

 
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