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米沢有為会会誌復刊57号(平成19年10月)
興譲館だより(平成19年、2007年)

東京興譲館

万 代 利 樹
 東京では梅雨が明け、やっと夏本番といった日々が続いております。これから暑い日が続き、夏バテになりそうな時もありますが、そんな時は、米沢の盆地の暑さを思い出し、日々の生活に取り組んでいきたいと思っております。  さて、今年度の東京興譲館寮は、3名の先輩が退寮、新たに4名の新入舎生を迎えて、現在は24名の舎生で生活しています。卒寮された先輩方は、新たな環境で新生活が始まりますが、それぞれの得意分野と、この寮生活で身につけた事を活かして、活躍することを期待しております。また、新入舎生の皆さんも、大学や寮生活など今までの環境とは一変するため、期待や不安が入り混じっていると思います。慣れるまでは大変だとは思いますが、たくさんの先輩達とお互いに切磋琢磨し、充実した寮生活を送りましょう。  今年も東京興譲館寮では、1年間を通じてたくさんの行事が行なわれます。まずは、4月に行なわれる新入生歓迎コンパから始まり、七夕、開館記念、成人、追い出しコンパと様々なコンパ。その他にも、月1回の舎生会や、年2回行われる大掃除とたくさんの行事があります。このように当寮では、次から次へと行事がありますが、特にコンパでは大変な盛り上がりになり、舎生同士の親睦が深まる貴重な行事となっております。  寮での生活は、アパートでの一人暮らしとは異なり、寮の規則や行事のために、ある程度は生活を拘束されることがあります。しかし、寮に入ったことで、得ることはたくさんあると思います。例えば、寮で一緒に生活していくことで、大学生活とはまた違った形の友情を築くことができます。いつでも信頼できる仲間がすぐ傍にいるということは、とても心強いことです。また、寮で先輩・後輩と共同生活をするという経験は社会に出てから、必ず役にたつと思います。  当寮は、自治寮であり、委員長・会計・文化厚生から成る委員会で運営しております。寮生それぞれが、自分達が寮を運営しているのだということを認識して、運営にあたっていかなければなりません。また、学生の到らない所は、館長の沼沢さん、副館長の川合さん、副館長兼事務の小林さん、寮母の三浦さんにご協力、ご尽力を頂いております。また、寮母の三浦さんには、少ない予算の中、おいしい朝食と夕食を作って頂いており、とて も感謝しております。  私たちが元気で大学生活、寮生活を送る事ができますのも、米沢有為会の皆様の援助を頂いているからであり、寮生一同大変感謝しております。皆様のご期待に応えるべく、これからも勉学に一生懸命励み、自己の形成に励んでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。  最後に、寮生を紹介させていただきます。

○4年生
  金田 隆寛〔東京農業大学地域環境科生産環境工学科〕 (米沢東高校)
  酒井 風太〔東京工芸大学芸術部写真学科〕 (米沢興譲館高校)
  佐藤  睦〔専修大学法学部〕 (米沢興譲館高校)
  鈴木 弘晃〔帝京大学法学部法律学科〕 (泰星高校)
  万代 利樹[埼玉大学経済学部社会環境設計学科] (米沢興譲館高校)
  皆川 祐太〔駒沢大学経営学部経営学科〕 (米沢中央高校)
  山上亨一郎[専修大学経済学部経済学科](長井高校)
○3年生
  小形 剛弘〔慶応義塾大学商学部〕 (米沢興譲館高校)
  折原 寛樹〔慶応義塾大学理工学部応用科学学科〕 (山形東高校)
  濱田 惇郎〔東京工芸大学芸術学部ヒューマンプロダクト学科〕 (山形中央高校)
  舟山 智徳〔東京外国語大学外国語学部マレーシア語学科〕 (長井高校)
  結城 拓博〔東京外国語大学外国学部ヒンディー語学科〕 (米沢興譲館高校)
  山田 峻矢〔明治大学政治経済学部地域行政学科〕 (米沢興譲館高校)
○2年生
  今泉 克哉〔亜細亜大学国際関係学部国際関係学科〕 (米沢興譲館高校)
  加藤 達也〔中央大学理工学部数学学科〕 (長井高校)
  後藤  真〔日本大学商学部商業学科〕 (米沢東高校)
  進藤  洵〔玉川大学教育学部教育学科〕 (米沢中央高校)
  滝田 英智〔早稲田大学第一文学部総合人文学科〕 (米沢興譲館高校)
  豊島 貴大〔明治大学法学部法律学科〕 (山形東高校)
  宮内 周作〔専修大学経済学部経済学科〕 (米沢興譲館高校)
○1年生
  鈴木 浩輝〔慶応義塾大学法学部法律学科〕 (泰星高校)
  須藤 龍司〔明治大学農学部農業経済学科〕 (南陽高校)
  益満  望〔桜美林大学リベラルアーツ学群〕 (米沢中央高校)
  山田  伸〔法政大学工学部電子情報学科〕 (米沢興譲館高校)


寮生活がNHKで放映された東京興譲館寮生



仙台興譲館

寮長 落 合 祐 弥
 猛暑を通り越し、酷暑とまで言われた暑いあつい夏も落ち着きを見せはじめ、時折吹く涼しげな風に秋の気配を感じる頃となりました。  さて、仙台興譲館では、今年度4人の新入寮生を迎え現在16名で生活しております。今年の新入寮生はみな元気がよく活発ですぐに新生活にも慣れ、充実した大学生活を送っています。  今年の仙台興譲館は、知名度アップ、イメージアップのため、新たな取り組みを開始しました。4月にホームページを立ち上げ、山形県庁でも紹介をしていただいております。また、6月20日の河北新報夕刊に寮の記事が掲載されるなど、取り組みが成果としてあらわれてきています。こうした取り組みは次年度の寮生募集を見越してのものです。  来春は卒寮生が多く、寮生募集をより積極的に行い、寮生を増やさないと寮は危機的状況を迎えてしまう可能性があります。時代に伴い意識が変わり、今後も寮を選ぶという人は減っていくでしょう。しかし、私たちは伝統ある仙台興譲館を連綿と引き継いでいきたいという強い思いがあります。そのために、寮生活だからこそ得られるものを私たちの側から発信していかなければならないと思い、こうした取り組みを行っています。  自治寮として運営している会計・娯楽・厚生・防災・ネットワークといった係活動にも変化を加えました。各係にリーダーを設けることで活動がよりスムーズに行われるようになりました。係活動の報告や意見は定期的に行われる寮生総会で発表され、改善方法などを話し合い、よりよい寮生活のため寮生各々が自覚をもって行動に移します。ただし、寮生活を根本で支えてくださる寮母さんの存在が欠かせません。  寮母さんである小野寺眞知子さんは今年で2年目になります。パワフルでいつも寮生を元気づけてくれます。また、寮生が風邪などで体調を崩したときには、食事のメニューを急遽変更してくださるなどのきめ細やかな心遣いをしてくださいます。毎日のおいしい食事には感謝の念が堪えません。いつもありがとうございます。  最後になりましたが、中條仙台支部長、御供仙台興譲館館長をはじめとする米沢有為会の皆様や寮母の小野寺さんのおかげで、我々はこのような素晴らしい環境で生活することができます。寮にかかわる皆様の思いを胸に抱いて今後も何事にも一生懸命に励んでいきたいと思います。


仙台興譲館ホームページより