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米沢有為会会誌復刊54号(平成16年9月)
興譲館だより(平成16年、2004年)

東京興譲館

皆 川 貴 政
 東京では梅雨が明け、昨年の涼しい夏とは全く違い、とても暑い夏をむかえました。毎日暑い日が続いていますが、夏休みを目前として、暑さに負けず日々の生活をおくっています。  今春、東京興譲館は、9名が退寮し、新たに8名の新入舎生を迎え入れました。卒寮された先輩方には社会に出られて新しい生活が始められたわけですが、社会の厳しさに負けず、ご活躍されることを期待しております。新入舎生においては、入寮から早4ヶ月が過ぎようとしています。希望と不安を抱いて東京での生活が始まったわけですが、日を重ねていくにつれて寮生活にも慣れ、イキイキと生活しているようです。これからは、東京に出てきたときに誓った夢や希望を忘れずに互いに切磋琢磨しながら学生生活を送っていきましょう。  今年も東京興譲館では、1年を通して様々な行事が催されます。紹介させて頂きますと、新歓から始まり、七夕、開館記念、成人、追い出しといった各コンパ。コンパはいつも盛り上がり、とても楽しみな行事です。新歓の前には吉祥寺から寮までマラソン大会、春と秋には寮の大掃除をしています。  さて、寮での生活というものは、共同生活の場であります。一人での生活とは違い、共同生活をする上では規則があり、多少の拘束がでてきます。しかし、色々な大学に通う学生が集まっているため、他大学について知ることができたり、大学での友達とは違った友情をつくることができます。寮生達には熱い友情や信頼ができるのは、この寮生活でしかできないと思っています。  当寮では、委員長・会計・庶務・文化厚生からなる委員会を中心とし、月に1度舎生会を開き、舎生全員で寮の生活環境改善などを議論しあい、寮を運営しています。寮生全員がよりよい生活のために日々努力しています。寮生の至らない所は、館長の沼澤さん・副館長の川合さん・菊地さん・事務の小林さんにご協力・ご尽力頂いています。また、昨夏から三浦さんが寮母にかわり、住みこみで寮生の食事や生活に気遣ってくださるので、勉学に励むことができ、とても感謝しています。  米沢有為会の皆様には様々な援助を頂き、寮生一同大変感謝しております。皆様のご期待に応えるべく、これからも勉学に一生懸命励み、自己の形成に励んでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願いします。  最後に寮生を紹介させていただきます。

 ○4年生
  泉瀧 雅樹(國學院大学法学部法律学科)
  工藤 雅人(早稲田大学教育学部社会科)
  酒井 龍太(東京工科大学メディア学部メディア学科)
  武田 浩司(立正大学文学部哲学科)
  皆川 貴政(國學院大学経済学部経済学科)
 ○3年生
  後藤  悠(東洋大学法学部企業法学科)
  佐久間隆介(立正大学心理学部臨床心理学科)
  島貫 隆明(東京農工大学農学部生物生産学科)
  土屋 秀憲(東京学芸大学教育学部A類理科学科)
  皆川 直之(東京農業大学国際食料学部経済学科)
 ○2年生
  川口  章(国士館大学工学部建築デザイン学科)
  菅野 海武(桐朋学園音楽部演奏科)
  寒河江 徹(立教大学法学部法学科)
  羽賀 岳尋(東京工業大学理学部物理学科)
  濱田 悠兵(専修大学文学部日本語日本文学科)
 ○1年生
  金田 隆寛(東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科)
  酒井 風太(東京工芸大学芸術学部写真学科)
  佐藤  睦(専修大学法学部)
  佐藤 優樹(国士館大学体育学部スポーツ医科学科)
  鈴木 浩晃(帝京大学法学部法律学科)
  皆川 佑太(駒沢大学経営学部経営学科)
  山上亨一郎(専修大学経営学部経営学科)

仙台興譲館

寮長  那 須 譲 治
 今年の仙台は比較的平穏な天候で、各地で猛暑や集中豪雨が起こっていることなど感じさせないような日々が続いております。  さて、今年は5名を新入寮生として迎えました。この多くの入寮生のおかげで、寮生の総数は18名と去年に比べ大きく増加しました。ここ数年、寮生の減少が目立ってきていました。今年度くらいの入寮希望者数を来年度以降も維持することがこれからの課題です。  今年の入寮生は個性が溢れており、にぎやかに今年度のスタートを切ることができました。私が入寮したときも新入寮生は7人と、とてもにぎやかでした。4月に行われる花見や新入生歓迎会を通して先輩方と交流を深め、寮に慣れていったものでした。今年の入寮生も皆これらの行事を楽しみ、寮という新しい環境に馴染んでいっている様子です。仙台興譲館では、この2つのほかに年2回の合同コンパ、ボーリング大会、忘年会、新年会(追コン)、温泉旅行等を行っております。しかし寮で行っているのは宴会だけではありません。休日となれば、外に出てサッカーや野球などのスポーツを皆で楽しんでいます。このように今の仙台興譲館は昔の評判とは180度異なり、勉強を行える環境であることは勿論のこと、スポーツなども積極的に行う健全な寮であります。このことは寮に留年者がいないことからもわかると思います。  そして、この寮のすばらしい所はこれだけではありません。この寮で欠くことができない存在なのが寮母の森さんであり、森さんの料理はとてもおいしく量も申し分ありません。森さんにはいつまでもお元気でいてもらいたいものです。  仙台興譲館は、寮生が寮長、会計、厚生、娯楽、防災という係を分担して行っております。そして定期的に行われる寮生総会で意見や要望を出し合うことで、寮生活をより快適で円滑なものとなるように努めております。自治寮である以上、寮生が各自の仕事に責任を持っていかなくてはなりません。大学生という比較的自由な時間を寮という共同生活の場で過ごしたということは、何物にも変えがたいものです。寮ゆえの制約ではありますが、一人暮らしでは得られない、有意義な経験であることは確かです。  最後になりましたが、中条仙台支部長、御供仙台興譲館長をはじめとする米沢有為会の皆様のおかげで我々がこのようにすばらしい環境で生活できることをいつも心に留めておき、その名に恥じないよう勉学に励みたいと思います。

寮生名簿
 大学院 今井 良宗(東北大学工学研究科博士課程2年)
 6年生 小林 匡洋(東北大学医学部)
 大学院 佐藤 隆行(東北大学生命科学研究科修士課程1年)
 4年生 大比良雄大(東北大学理学部)
 3年生 伊藤 容祐(東北学院大学文学部)
     小川 尚人(東北学院大学文学部)
     小関 大揮(東北大学薬学部)
     那須 譲治(東北大学理学部)
     長谷川 司(東北学院大学経済学部)
     山岸  瑛(東北大学工学部)
 2年生 郷野 辰幸(東北大学医療技術短期大学部)
     鈴木  直(東北学院大学文学部)
     山田 賢司(東北学院大学法学部)
 1年生 佐藤 智博(東北大学文学部)
     後藤 崇洋(東北学院大学法学部)
     長谷川健二(東北学院大学経済学部)
     森 健太郎(東北学院大学経済学部)
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     長島 和弘