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米沢有為会会誌復刊53号(平成15年6月)
興譲館だより(平成15年、2003年)

東京興譲館

後 藤 大
 季節感の薄い東京にも、春がきたと感じさせてくれる桜も雨で早々と散ってしまい、新緑が目立つ季節になってきました。春の訪れは私達の心にも芽吹きをもって来てくれるのか、毎年この季節になると期待や希望で胸が躍ります。  今春、東京興譲館は5名が退寮し、新たに5名の新入舎生を迎えました。寮生は全員で23名と満室です。卒寮された先輩方には新しい環境の中で、それぞれ生活されていくわけですが、社会へ出てからもますますのご活躍とご健闘を期待しております。新入舎生のみなさんは色々な期待や不安をもって入寮してきたと思います。慣れるまでは大変でしょうが、お互いに切磋琢磨し楽しい4年間を過ごしていきましょう。  昨日、新入生歓迎のコンパも終わり、それぞれ大学の方でも授業が始まり、やっと一息といった所です。東京興譲館では、1年を通して様々な行事が催されます。ここで紹介させて頂きますと、新歓・七夕・開館記念・成人・追い出しの各コンパ。新歓の前のマラソン大会。4月・10月の大掃除等があげられます。特にコンパは大変な盛り上がりをみせます。  寮での生活はアパートでの一人暮らしとは異なり、寮の規則や行事のためにある程度は拘束されることが多々あります。しかし寮に入ったことで得ることは多いはずです。例えば、寮で一緒に生活していくことで、大学生活とはまた違った形の友情を築く事ができます。いつでも信頼できる仲間がすぐ傍にいるということは、とても心強いことです。また、寮で先輩・後輩と共同生活をするという経験は社会に出てから、必ず役に立つと思いま す。  当寮では、委員長・会計・庶務・文化厚生から成る委員会で運営しています。寮生それぞれが、自分達が寮を運営しているのだということを認識して、運営にあたっていかなければなりません。また、学生の到らない所は、館長の沼澤さん・副館長の川合さん・菊地さん・事務の小林さん・寮母の蓼沼さん、時には前館長で有為会の東京支部長の金子さんにご協力・ご尽力を頂いております。  米沢有為会の皆様には様々な点でご協力・ご援助を頂き、有意義に生活させて頂いております。東京興譲館の寮生一同大変感謝いたしております。皆様のご期待にお応えすべく勉学に励んでいきたいと思っております。今後とも、宜しくお願いいたします。  最後に寮生の紹介をさせて頂きます。

 ○4年生
  相田  寛(慶應義塾大学法学部法律学科)
  後藤  大(大正大学文学部史学科)
  今野 滋夫(明治大学農学部農業経済学科)
  鈴木 勝士(専修大学商学部商業学科)
  鈴木 洋介(一橋大学社会学部)
  平  洋一(電気通信大学電気通信学部電子工学科)
  高橋 正人(千葉商科大学商経学部商学科)
 ○3年生
  泉瀧 雅樹(国学院大学法学部法律学科)
  工藤 雅人(早稲田大学教育学部社会科)
  酒井 龍太(東京工科大学メディア学部メディア学科)
  皆川 貴政(国学院大学経済学部経済学科)
  武田 浩司(立正大学文学部哲学科)(新舎生)
○2年生
  皆川 直之(東京農業大学国際食料学部経済学科)
  後藤  悠(東洋大学法学部企業法学科)
  遠藤 敬紀(法政大学工学部システム制御学科)
  土屋 秀憲(東京学芸大学教育学部A類理科学科)
  柴田 大介(東京工業大学第1類)
  島貫 隆明(東京農工大学農学部生物生産学科)
  佐久間隆介(立正大学心理学部臨床心理学科)
○1年生
  菅野 海武(桐朋学園音楽部演奏科)
  寒河江 徹(立教大学法学部法学科)
  羽賀 岳尋(東京工業大学第1類)
  濱田 悠兵(専修大学文学部日本語日本文学科)


仙台興譲館

寮長 大 比 良 雄 大
 今年の仙台は、まさに春というべき陽気につつまれ、桜の開花とともに四季のはじまり、「春」を感じさせます。春といえば、出会いと別れの時期。今年度は、5名が退寮し、鈴木君、山田君の2名が入寮しました。その結果、在寮生は12名と減少し、例年にも増して寮生がいなくなるという危機を感じます。唯一の救いは、来年の退寮予定者がいないということでしょう。来年こそはなんとか寮生を増やしたいものです。  私が入寮して早丸2年が過ぎましたが、その感想として、仙台興譲館は“健全”の一言に尽きると思います。もちろん無駄な留年をする者は一切おらず、休日となればみんなで野球・サッカーと、スポーツを楽しんでいます。勉学を妨げるものはなく、文武両道の精神を育んでいるようです。  仙台興譲館は自治寮であり、寮の運営は、寮生が会計・娯楽・防災・食事という係を分担して行っています。それらの運営に関する報告や意見は、定期的に開かれる寮生総会で発表し、寮生活がよりよいものになるよう話し合います。もちろん、これだけでは寮生活はうまくいきません。日頃からよりよい寮生活のために尽力くださる寮母の森さんには、寮生一同、感謝の念が絶えません。(森さんが作ってくださる料理は絶品です。機会があれば、御賞味ください。)  寮とは、社会へ出るための鍛錬の場です。一人暮らしでは得ることのできない、集団生活でのルール、目上の人に対する礼儀等、知っていそうで知らないことが多々あるものです。寮ゆえの制約もありますが、社会へ出てから必ず役に立つはずです。  最後になりましたが、中條仙台支部長、御供仙台興譲館館長をはじめとする米沢有為会の皆様や寮母の森さんのおかげで、我々はこのような素晴らしい環境で生活することができます。米沢有為会・仙台興譲館の名に恥じぬよう、寮生全員が、何事にもよりいっそう励みたいとおもいます。

寮生名簿
 ○大学院博士課程1年生
  今井 良宗(東北大学工学研究科)
 ○5年生
  小林 匡洋(東北大学医学部)
 ○3年生
  大比良雄大(東北大学理学部)
 ○2年生
  伊藤 容祐(東北学院大学文学部)
  小川 尚人(東北学院大学文学部)
  小関 大揮(東北大学薬学部)
  那須 譲治(東北大学理学部)
  長谷川 司(東北学院大学経済学部)
  山岸  瑛(東北大学工学部)
 ○1年生
  郷野 辰幸(東北大学医療技術短期大学部)
  鈴木  直(東北学院大学文学部)
  山田 賢司(東北学院大学法学部)