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米沢有為会会誌復刊49号(平成11年12月)
興譲館だより(平成11年、1999)

東京興譲館

  渡 辺   哲
今年の東京の夏は「猛暑」という表現がぴったりで、涼しいと思える日は1日もなかった程暑く、夏らしい夏でした。しかし、この頃は肌寒い日もあり、秋の訪れも感じられるようになりました。御世話になった2人の先輩がそれぞれの未来に東京興譲館を旅立ったのと、6人の新入生の入寮(1名は途中入寮)があったのが春の出来事であると考えると、月日が過ぎるのはこんなに早いものだと実感させられます。先輩方はこれから今までと全く違う環境の中で生活されるわけですが、忙しさやつらさに負けずがんばっていただきたいと思います。また、1年生も同様に親元を離れ生活する不安・さびしさもあると思いますが、それで自分の目的を見失わないようにがんばって欲しいと思います。上級生がその手助けを少しでも出来れば良いのではないかと思っています。  さて、我々の生活する東京興譲館は、色々な大学に通う学生がいます。通学時間や学ぶ時間も様々で、部活動やサークル活動に励む者、自分の夢のために活動する者等々、全員が全く違う生活スタイルで過ごしています。しかし寮で共同生活する為に守らなければならないルールがあり、当寮では学生全員で考え、実行しています。具体的には、委員長・会計・庶務・文化厚生・広報からなる委員会を中心に月1回舎生会を開き、生活環境の改善・寮内の問題の解決などを図り、全員が快適な生活ができるようにと努力しています。また、新入生歓迎コンパに代表される年数回のコンパでは、お酒を酌み交わしながら楽しく館長・先輩・後輩・全員で様々な事を語り合ったりしています。  米沢有為会の皆様には、物心両面より様々な援助を賜り、寮生一同大変感謝しております。ご期待に応えられるように寮生全員、自分の目標達成のために、日々努力していくつもりです。今後ともよろしくお願いします。  最後になりますが、寮生を紹介して終わりたいと思います。
○4年生
  有路  正(青山学院大学経済学部)
  後藤 喜彦(法政大学経営学部)
  星  優介(学習院大学経済学部)
○3年生
  五十嵐 元(帝京大学文学部)
  宇佐美直人(駿河台大学文化情報学部)
  加藤  真(東京経済大学経済学部)
  金田  健(一橋大学商学部)
  坂野 俊也(東京外国語大学外国語学部)
  白石 敏行(駿河台大学経済学部)
  丸山 隆行(早稲田大学政治経済学部)
  渡辺  哲(東京農業大学農学部)
○2年生
  香坂 洋平(東京農業大学応用生物学部)
  佐藤 美洋(専修大学経済学部)
  鈴木 克哉(横浜国立大学経済学部)
○1年生
  赤間 敬太(明治大学文学部)
  小野島重幸(国学院大学経済学部)
  斎藤 大介(横浜商科大学商学部)
  佐藤 貴之(法政大学経済学部)
  高木 和彦(拓殖大学商学部)
  渡部 俊英(成蹊大学法学部)
                            
東京興譲館

東京興譲館





仙台興譲館


 仙台興譲館寮長  今 井 良 宗
 今年の仙台は、例年に比べ雪の日の少ない冬につづき、連日汗ばむほどの気温の続いた春と比較的おだやかな気候の中新年度のスタートを切りました。  さて、今年は昨年の8名に続き、6名の方が退寮なされましたが、1年生の入寮者が誰もいないという異例の事態となりました。3年生の四釜君、丹野君という2名の新入寮生を 迎えたものの、寮生は大きく減少し16名となり、やや寂しいスタートとなりました。  仙台興譲館では現在、「寮生減少」という大きな問題を抱えています。16名という人数は寮を運営していく上で限界ともいえる人数です。現在、寮長・会計・娯楽・厚生・防災・食事・電話という係を分担していますが、これらの係を担当する人数は合計13名でほぼ全員が何かの係を受けもっているような状態です。また、寮費の負担の面から考えてもこの人数を最低でも維持していく必要があります。来年の3月には4、5名の先輩方が退寮なされる予定で、来年たくさんの新寮生が入るように皆で対策を考えていこうと思います。  こういった問題もありますが、寮生活は快適かつ円滑に進んでいます。先輩後輩の上下関係もありませんし、OBの方も気軽に遊びにいらっしゃいます。食事はとてもおいしいし、量的にも十分です。これは寮母である森良子さんのお陰です。自治寮とはいっても森さんの力なくしては快適な寮生活を送ることはできません。寮生一同皆森さんには大変感謝しています。森さんを寮母としてお迎えしてまだ2年ですが、もはやこの寮において欠かせない存在です。いつまでも元気で寮にいてもらいたいものです。また、寮内行事は花見、新歓コンパにはじまり、年2回の合同コンパ、ボーリング大会、忘年会、新年会(追コン)、温泉旅行等楽しい行事が目白押しです。  寮とは共同生活の場であり、一人暮しとは違って多少の制約を受けることは確かで、仙台興譲館も自治寮という性格上そのような面があります。しかし、寮でしかできないこと、寮でしか学べないこともたくさんあります。前述のような寮生活から得た経験は、社会に出たときに必ず役立つことでしょう。  私はこの仙台興譲館は大変すばらしい寮であると思います。私は2年前、親元を離れ見知らぬ土地仙台で新たな生活をスタートさせることを考えると正直不安でした。しかし、同じ地元の先輩方や優しい寮母さんに温かく迎えて頂き、非常に心強く感じましたし、不安なんて一瞬にして消え去ったような記憶があります。寮というと嫌なイメージが先行しがちですが、この寮はそんなイメージとは全く違うものだし、私自身この寮に入って本当に良かったと感じています。私達がこのようなすばらしい環境で生活を送ることができるのも、森さんと中條仙台支部長、御供館長をはじめとする米沢有為会の皆様のお陰です。寮生一同本当に感謝の気持ちで一杯です。 この度米沢有為会は110周年を迎えられました。私達はこの良き環境の裏に米沢有為会の皆様の長年に亘る援助があることを常に忘れずに生活していきます。そして、皆様のご期待にお応えするべく学業はもちろん様々な面でも努力していきたいと考えています。  最後に寮生全員を紹介し、締めくくりたいと思います。
大学院 宍戸 貴雄(東北大学・薬学部・博士課程3年)
    長谷川 智(東北大学・工学部・修士課程2年)
    伊藤 尊史(東北大学・理学部・修士課程1年)
    武田  明(東北大学・工学部・修士課程1年)
4年生 梅津 卓哉(東北大学・経済学部)
    星野 勝幸(東北大学・経済学部)
3年生 莅戸 三郎(東北大学・工学部)
    今井 良宗(東北大学・工学部)
    佐藤 紀孝(仙台大学・体育学部)
    佐藤  実(東北大学・経済学部)
    高橋 義洋(東北大学・工学部)
    増田 大輔(東北大学・工学部)
    四釜 淳悟(東北大学・理学部)
    丹野 真敬(東北大学・工学部)
2年生 加藤 法弘(東北大学・文学部)
    小林 匡洋(東北大学・医学部)